本はどのように消えてゆくのか
津野海太郎 一九九五円
印刷されない本(電子本)もまた本でありうるか。それを考えることが、おのずから、未来の本の実質をかたちづくってゆくことにつながる。活字本と電子本の大共存時代が始まった。小学生時代からガリ版による新聞を発行して以来の机上パブリッシャーである著者が、宮武外骨からDTP、OCR、WWWまで「本」の再定義を試みるエッセイ集。

本とコンピューター

津野海太郎 二三四五円
「新しいものには古いものを叩きつぶす力だけではなく、それを思いがけないしかたでよみがえらせる力もある。」DTPや電子本などコンピューターを駆使した新しい本作りの技術が紙を綴じた古い本作りの技術を甦らせる。新旧の技術の奥にひめられた夢の核心をさぐり、いま最大の変革期にある本の文化の未来をきりひらく書下ろし長篇エッセイ。

もしインターネットが世界を変えるとしたら
粉川哲夫 一九三七円
インターネットはマスメディアでもミニコミでもない。無数の「私」がつくるメディアが相互にリンクしあって世界をおおう。「私」のいるローカルな場がトランスローカルな場に変容する。それがインターネットだ。国家による暗号技術の独占など、こうした変容を阻む巨大な力に抗して、はたしてそれは世界を変えることができるのだろうか?。

極端に短いインターネットの歴史
浜野保樹 一七八五円
インターネットは原爆開発に始まった。緊急時のための分散ネットワークが構想され、やがて研究者たちはコンピューターどうしをつなぎ互いの資産を共有することを夢みる。冷戦、ヴェトナム戦争、カウンター・カルチャー。時代の波をうけインターネットは新しいメディアへと生まれ変わっていく。科学者たちの人生を軸に、ダイナミックにつづられた物語インターネット史の決定版。

〈シリーズ・新道楽人生〉 ミニコミ魂
串間努編 一九九五円
「ミニコミ」──こんな言葉、あなたは知っていますか? 「ミニコミ」ってなんだろう。興味あるけど、なんだかよくわからない。そんなあなたのために、この本ができました。世の中にはたくさんのミニコミがあります。作り手へのインタヴューや実際の作り方、売り方。厳選された200誌の紹介など盛りだくさん。ミニコミのすべてがわかる本です。

いまの生活「電子社会誕生」
赤木、紀田、浜野、名和 監修 四五一五円
コンピュータは日本人の生活をどう変えたか。ワープロ、テレビゲーム、マルチメディア、インターネット……どれも20年前、いや10年前でさえ、私たちのくらしには無縁の言葉だった。しかし、今はちがう。日本の社会を根底から変えようとしている。これらのメディアは、いつどのように生まれたかを多彩 な原資料で明かす現代日本人の生活史。

徹底活用「オンライン書店」の誘惑
津野海太郎編 一八九〇円
欲しい本が探せない! 手に入らない! そんな読者の声を背景に注目を集めるインターネットのオンライン書店。アマゾン・コム、紀伊國屋BOOK WEBなど、現在利用できる国内外の代表的なオンライン書店を網羅し、各オンライン書店の特徴、その利用方法、検索の仕方などを紹介する、オンライン書店利用者のための本格的ガイドブック。

20世紀をつくった日用品
柏木博  二四一五円
この100年はモノが主役だった。ファストフード、自動販売機、ポールペン、掃除機、エレベーター、永久機関、パソコン……。今世紀に入って、爆発的に普及したさまざまなモノたちの起源をたどれば、大量 生産、使い捨て、衛生観念、プライバシー、情報伝達など、20世紀文化の特徴が見えてくる。デザインから見る20世紀の日用品博物館。

新教養主義宣言
山形浩生 一八九〇円
出口のみえない不況、会社はリストラの嵐、年金は先行き不明、学校は崩壊、ドン詰まりで打つ手なしの二ッポン。でもどうせそうなら、もっとアクロバチックでクレイジーな提案をしていこうよ。国家の民営化、選挙権の売買、消費税の連続的引き上げ等々、21世紀の日本社会へ向けた、一見暴論だけど実はまじめで巧妙な提案の数々。いま望まれる新しい知の集積がこれだ。

もう消費すら快楽じゃない彼女へ
田口ランディ 一六八〇円
池袋路上通り魔事件、TOSHIの洗脳事件、酒鬼薔薇聖斗事件、林真須美事件、野村沙知代問題、オウムなど、世の中を騒がせたさまざまな事件/社会現象を通 して、あやうく微妙なバランスの上に成り立つ日常生活の、その裏にひそむ静かなドラマを浮かび上がらせるエッセイ集。刹那の時代に生きる人々の、哀しくユーモラスで愛にあふれた現実を描く。

*表記の定価は2000年2月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。