ふたりの画家 ──丸木位里・丸木俊の世界
本橋成一写真録  三二六二円
丸木位里85歳、丸木俊75歳。「原爆の図」から四十年、ふたりで生きてきたひとすじの道。日常生活から新たな創作の現場沖繩まで、民衆の記録を撮り続けてきた写 真家が追う。「何度見てもあきない。みごとな夫婦図をみる思いがする」(朝日新聞評)「この姿勢だから、戦争へ向かう人間の愚かさを描けるのだと納得できるのだ」(毎日新聞評)

魚河岸 ひとの町

本橋成一写真集  五〇四六円
東京・築地・魚河岸。地球上のすべての海から、この町に魚が集まる。その魚をもとめて人が集まる。朝のセリ場で、仲卸商の店先で、雪の海幸橋で、魚をめぐる人々の息づかいを鮮やかに捉えた大型写 真集。特別エッセー「わたしの魚河岸」戸板康二・加藤武・黒田杏子・内田栄一・海野弘・尾村幸三郎・藤森照信・如月小春・森田誠吾氏。

フォトガイド 東京歩き
木戸征治  一九三七円
こんなところが東京にあったのか。樋口一葉が暮らした本郷の露地。中世の土木技術を伝える羽村の井戸。隅田川の流し雛。開業当時の面 影を残す地下鉄稲荷町の駅。新宿御苑のプラタナスの巨樹……。次の休日に訪れてみたくなる東京の、はとバスの行かない名所旧跡79か所を、つややかな写 真と軽やかなエッセーで案内する。

風の道 雲の旅
椎名誠  二六五〇円
マゼラン海峡に面した町で主人を待つ一匹の犬。モンゴルの草原で長いキセルから小さな煙りを吐き出している老人──旅する椎名誠の脳裏をよぎった、忘れがたい風景と人生の一瞬。心にしみいる24篇の物語。「物語に写 真が付けられるのではなく、まず写真があって、そこに物語を創造するという試みがおもしろい」(『山と渓谷』評)

写真論
スーザン・ソンタグ 近藤耕人訳 一四〇〇円
現代は写真の時代である。だれもがカメラマンで、なにもかもが被写体になる。写真がわれわれの意識を支配し、現代文化の隠れた構造を決定づけていることを分析する、現代アメリカの最もラディカルな批評家の本格的写 真文化論。アッジェ、アーバスらの作品批評、ベンヤミン、ボードレールらの写 真についての断章を収める。

ボーン1──三人の旅立ち
ジェフ・スミス 小野耕世訳 一八九〇円
故郷を追われ、見知らぬ世界をさまようボーン族の三人のいとこ。美少女と老婆、謎めいたドラゴン、モンスターたちと出会い、息をもつかせぬ 冒険が始まる──。「ユーモア、スリル、ファンタジー。90年代アメリカン・コミックスを代表する作品」と評され、全米漫画家協会・最優秀賞を受賞。世界13ヵ国で翻訳された傑作、待望の第一弾!

ボーン2 ──グレート・カウレース

ジェフ・スミス 小野耕世訳 一八九〇円
平和な谷におちついたフォン・ボーン。だが、いとこたちはカウレースで八百長をたくらみ、少女ソーンは夜ごと悪夢にうなされる。謎、陰謀、そして恋……すべてを巻き込んで、ついに大レースが始まった!?アイズナー賞、ハーヴィー賞ほかの漫画賞を総ナメ、世界中でベストセラーとなった大長篇ファンタジー、笑いとスリルにみちた第二弾。

そして映画はつづく
キアロスタミ、プールアハマッド著 ゴルパリアン、土肥悦子訳 三〇四五円
世界中から絶賛されるイランの巨匠アッバス・キアロスタミ。繊細にして豊饒なその作品は、いかにしてつくられるのか?瑞々しい秀作『友だちのうちはどこ?』製作ノート、エッセイ、黒澤明監督との対話から、すぐれた映画作家の思想と方法を解きあかす。フィルモグラフィほか詳細なデータを付した、キアロスタミ映画のすべてを明かす一冊。

未来映画術『2001年宇宙の旅』
ピアース・ビゾニー 浜野保樹、門馬淳子訳  四九三五円
スタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』の製作過程は多くの謎に包まれていた。著者は当時の一次資料を発掘し、その製作過程を解きあかすことに成功した。貴重な多数の図版に加え、シノプシス全文、当時のレビュー記事を収録した本書は、すべてのファンが待ち望んだ、メイキング・オブ・『2001年宇宙の旅』の決定版だ。

*表記の定価は2000年2月現在のものです。定価、仕様は予告なく変更する場合があります。