〈山下洋輔エッセイ・コレクション〉 ジャズ武芸帳
解説・細川周平 二六二五円
山下洋輔のエッセイの面白さは、永遠に不滅である。ページを開いたとたん、爆笑、大笑、哄笑の渦を巻きおこす、噂のエッセイ群を全3巻に集成。その第1巻は、山下洋輔トリオの活躍を描く「風雲ジャズ帖」、ジャズの神髄をあかす名論文「ブルー・ノート研究」、洋輔のピアノ講座、ベートーヴェン論ほか、山下ジャズ・エッセイ決定版。

〈山下洋輔エッセイ・コレクション〉 洋輔旅日記

解説・町田康 二六二五円
わざわざヨーロッパまでジャズをやりに行って何が面白いと今さら言われても困る──エッセイスト山下洋輔の名を一躍高からしめたヨーロッパ・コンバット・ツアー体験記、北海道から沖縄まで日本国内東奔西走の旅日記、ヤマシタ・ワールドの住人たちとの疾風怒涛の交遊記ほか、読みはじめたら笑いのとまらない爆笑エッセイを一挙収録。

〈山下洋輔エッセイ・コレクション〉 へらさけ犯科帳
解説・大岡玲 二六二五円
ハナモゲラよ永遠なれ!──ジャズに魅せられて疾走する青春の日々をつづる自伝的回想記、なぜ冬に冷やし中華が食えぬのだという怒りがついには国民的大論争にいたる、全玲中(全日本冷し中華愛好会)の真実の記録、涙なくしては読めない草野球奮戦記ほか、サブ・カルチャーの時代を駆け抜けたヤマシタ・エッセイの精髄。

〈植草甚一ジャズ・エッセイ大全〉 モダン・ジャズの勉強をしよう
高平哲郎編・解説 三九九〇円
モダン・ジャズとは、ふとしたある瞬間、まだ経験したことのないような新しい興奮をあじわったことから、しぜんと好きになっていくものなのです──49歳にして突然、ジャズのトリコになってしまった植草さん。人を魅きつけ、熱くさせるジャズの謎に迫る、その猛烈な「勉強」のすべてを集めた伝説の名エッセイ集。イラスト=和田誠。

〈植草甚一ジャズ・エッセイ大全〉 ぼくの好きなジャズマンたち
高平哲郎編・解説 三九九〇円
マイルス、モンク、パーカー、コリンズ、コルトレーン、そしてミンガス──「もしジャズを聴かないようになったら、そのときはもう人間としてダメなんだ」植草さんをそう思わしめた全盛期の名ジャズメンたちの放つ熱気と、彼らの生きかたをまざまざと伝えるこの巻は、モダン・ジャズ黄金時代のまたとない証言だ。イラスト=和田誠。

奇妙な果実
ビリー・ホリデイ自伝 油井正一・大橋巨泉訳 一九九五円
すべてのジャズはビリー・ホリデイにはじまる。白いくちなしの花を髪にかざした「レディ・デイ」の輝かしい唄声。人種差別、麻薬、売春、そしてブルース。絶望にうちひしがれ、孤独のうちにうずくまる一人の女がジャズの響きともに鮮やかに甦える。ジャズの不滅の女王がみずからの真摯な半生を語る魂の地獄めぐり!

ミンガス ──自伝・敗け犬の下で

チャールズ・ミンガス 稲葉紀雄訳 三九九〇円
白人の社会では、音楽家としてすぐれていようと、黒は黒なんだ。烈しく怒りをたたきつけるミンガス。今世紀最高の音楽家、性の巨人、麻薬患者、伝説の霧につつまれたミンガスの本当の姿があきらかにされる。幼いころからの自分をみつめなおし、バードやモンクなどとの知られざるエピソードをまじえつつミンガスがおくる問題の書。

チャーリー・パーカーの伝説
R・G・ライズナー 片岡義男訳 三七八〇円
「バード」の愛称で親しまれた不世出のアルトサックス奏者、チャーリー・パーカーの突然の死は、強烈な衝撃となって人々のあいだを駆けぬけた。アート・ブレイキーやマイルス・デヴィスをはじめとする多彩な顔ぶれによる証言を軸に、ビバップ革命の創始者「バード」の生涯を余すところなく再現。大和明氏による「バード」論100枚を収録。

ジャズの本
ラングストン・ヒューズ 木島始訳 二二〇五円
終生ジャズを愛した黒人詩人ラングストン・ヒューズほど、黒人の魂の歌としてのジャズを語るにふさわしい人はいない。心のなかのブルースの国に住むすべての人々のために、ヒューズが暖かな詩人のハートの言葉で、ジャズのすべてを書き綴った素晴らしいジャズの本! 簡潔で、しかも本質的なジャズの入門書。

ジャズ・カントリー
ナット・ヘントフ 木島始訳 一八九〇円
「だんぜんイカス本。新しいアメリカの良心をまざまざと伝える」(朝日新聞)という声をはじめ、小田実、福田善之、鶴見俊輔、寺山修司、今江祥智氏などが一斉に注目、絶賛して、一躍読書界の話題をさらった本。新たにヘントフ自身のエッセー「ジャズの国に入りこんで」を収めた決定版。