プロローグ──心ときめくミームたちをもとめて

I 人間・情報・メディアを考える
情報処理で世界は変わるか?
生物としての限界を超えた自由を夢見て
メディアは人間の気遣い能力を破壊する
アゾット/亜素州をめぐる幻想と現実

II ネットワークと経済を考える
消費税を7%に上げよう!
メディアと怪談とインターネット
ネットで国家を民営化する試み
投資でよりよい人生を!
日本の夜明けは遠いかも

III ぼくたちの文化のあり方を考える
フリー翻訳マニュフェスト
日本文化のローカル性を超えるために
手っ取り早い結論は諸悪の根源である
人間が滅亡せずにすむ道はあったか?
好奇心の火を絶やさないためにできること

IV 平和・人権・民主主義──社会システムを考える
平和の危険性と戦争の効用
権利はただのお約束にすぎない
選挙権を売ろう!
あなたに巣くう民主主義の断末魔

V 「おもしろさ」の秘密について考える
セックスは消滅するか?
おもしろさを伝えることのむずかしさについて
無関心の王者ウィリアム・バロウズ追悼
血と精液で塗りたくられた物語
逃避としての神学と「救い」
十三の物語と十三の墓碑銘
トマス・ピンチョン東京行
まだ見えない「平坦な戦場」としての日常
ニヒリズムと孤独と「もう一つの道」

エピローグ──21世紀に託す絶望と希望

あとがき