トウガラシの文化誌
アマール・ナージ 山本紀夫他訳 二九四〇円
なんと挑発的! 辛い。なのにやめられない。耐えるうちやがて快感に。人とトウガラシの、この滑稽な関係とは? 世界一辛い種。薬効。アンデスへ遡る起源。タバスコ裁判。覚醒作用…。世界の食卓を席捲する「第五の味覚」の謎を明かす。新しい食文化を探るトウガラシ大全。「目から鱗がばらばら落ちた。読む喜びに至福の日々」(椎名誠氏評)

ニンニクと健康
S・フルダー、J・ブラックウッド 寺西のぶ子訳 一九三七円
料理にほんの少し加えるだけで、感染症や成人病の予防、日々の健康維持に驚くべき力を発揮するニンニク。様々な病気やけがを治癒する薬草として、古代から人々の信頼をかちえてきた。その六千年の知られざる文化史をたどり、すぐれた効能を科学的に解きあかした、副作用のないおいしい「万能薬」ニンニクとより深くつき合うための一冊。

ショウガは効く ──究極の家庭薬
スティーブン・フルダー 寺西のぶ子訳 一九九五円
驚くべき薬効をもつショウガ。胃の不調、消化不良、便秘、心臓病予防、乗物酔い、かぜ、気管支炎、リウマチ、月経不順、解毒、高コレステロールなどに効きめがあります。医学や植物学、民話から最新科学、料理やお菓子のレシピまで、ショウガをめぐる話題を満載。自然の助けを借りて、自分の力で健康を維持したい人に、お勧めの本です。

おいしい野菜
ジャン=マリー・ペルト 田村源二訳 二二四三円
かつてはイチゴほどの大きさだったトマト、古代エジプトで崇拝されたタマネギ、真黄色だったニンジン──たゆみない選抜と改良によって、いまの野菜がある。波乱にみちた野菜の歴史を描きつつ、見栄え優先で栄養のない野菜を大量生産するシステムに疑問を投げかける。「行動する植物学者」が野菜への愛をこめておくる「野菜学のすすめ」。

キムチの味
ジョン・キョンファ 一八九〇円
春一番にたんぽぽの和えもの。夏はどじょう汁。そして四季折々のキムチ……。毎日のごはんから特別な日のごちそうまで、食いしん坊の料理家がいきいきと伝える朝鮮の味と暮し。レシピ付。「著者の語り口に誘われて、いく度唾をゴクンと飲み込んだことだろう。この本を読んでいると異文化への憧れがふつふつと湧きあがってくる」(東京新聞評)

チョコレートの本
ティータイム・ブックス編集部・編 一九九五円
万能薬、貨幣、スパイス、媚薬、なにより最高の美味として古代アステカから今日まで世界中の歴史を彩ってきたチョコレート。その抗い難い魔力、隠された物語とは? ブリアーサヴァラン、モーツァルト、ゲーテ、ロートレック、森茉莉、寺山修司、辻静雄など古今東西のチョコレート愛好家が語り尽くす。貴重な図版を満載した楽しい文化誌。

世界のお茶、ふだんのお茶
ティータイム・ブックス編集部・編 一九九五円
「お茶の時間」──それは日常のささやかな贅沢。お茶をこよなく愛する達人たちが、「ふだんのお茶」の奥義、楽しみ方のコツを存分に語る。紅茶専門店の店主を魅了したアッサムの味わい。本場ドイツのハーブティーの奥深さ。中国茶の極上の香り。知られざる韓国家庭茶のつくり方……。毎日のお茶がもっともっとおいしくなる、必携の一冊。

ベジタブル・オイルの本
ティータイム・ブックス編集部・編 一九九五円
オリーブオイル、グレープシードオイル、ピーナッツオイルなど、健康にもよく、しかもおいしいベジタブル・オイルがいま注目されている。その全貌を明かす食用油読本の誕生。小豆島のオリーブオイル生産を訪ねたイラスト・ルポ。世界のベジタブル・オイル事典。秘伝のレシピ26品。ゴマ油に纏わる愉快な物語。食用油の常識が大きく変わる。

穀物をもっと楽しもう
林弘子 一九九五円
キビ、アワ、ヒエ、麦、豆、アマランスから、黒米、赤米といった古代米、アレルギー体質の人にも最適な古代エジプト小麦「カムット」まで。基本的な下ごしらえ。それぞれの特徴をいかした食事づくり。お菓子、パンづくりに合った利用法。季節ごとの楽しみ方。レシピ……。おいしくてからだによい穀物を、もっと楽しく食べる術を伝授する。

秘伝 発酵食づくり
林弘子 一七八五円
安全でおいしい発酵食づくりを、今こそ家庭にとりもどそう。熟成期間による味のちがいを楽しむ味噌づくり。穀物酢と果物酢の作り方・使い分け方。原料となる穀物によってかわる麹の持ち味と活かし方。そのほか、チーズ、しょうゆ、キムチ、干物など。発酵食づくりの秘伝の技をあかした、読んでおもしろく、使ってやくにたつ実践的エッセイ。