銀座名バーテンダー物語 ──古川緑郎とバー「クール」の昭和史
伊藤精介 一八九〇円
銀座七丁目に「クール」というバーがある。メニューは洋酒とカクテルだけ。客はカウンターに向かい立って飲む。昭和四年以来、本格バー一筋に生きてきたこの店の主人、古川緑郎氏からの聞書をベースに、日本の洋酒文化の最上の結実を書く。「“酒場の昭和史”ともいうべき粋なカクテルができあがった」(週刊朝日評)

江戸前の鮨
内田榮一(浅草弁天山「美家古寿司」四代目) 一七三三円
浅草弁天山美家古寿司──ここは東京でも数少ない「江戸前の鮨」を商う鮨屋である。江戸前の鮨とは何か。それはどのようにして生まれ、受け継がれてきたか。鮨職人として六十年に及ぶ経験をもつ「美家古の親方」が綴る、極付・お鮨の本。「下町の人々の味とスシの味が一体となって伝わってくる」(毎日新聞評)

うまい魚が食いたい
橋本憲一 一五二九円
なぜうまい魚がいなくなったのか? どうすればうまい魚が食べられるのか? 著者は京都の小料理屋。相棒は元漁師の魚屋。それぞれの商いと夢とがしっかりと噛みあった。生きた魚の生きた味を、日々の仕事を通して暮らしのなかに再び取もどすのだ。魚を愛する二人の男の出会いが生んだ、力作ノンフィクション「日本の魚」。

うまい酒が飲みたい
橋本憲一 一六三一円
うまい酒をつくるには、うまい水と米とすぐれた人々のネットワークがいる。石川の蔵本から兵庫の農家へ、新潟の酒屋へ、それぞれの現場をくまなく歩いて、日本一の酒「菊姫」が生まれる条件を探る。六年の歳月をついやして成った力作ノンフィクション「日本の酒」。

食いしん坊の料理屋です
橋本憲一 一九九五円
京都の料理屋「梁山泊」の主人は根っからの食いしん坊。うまい魚にうまい酒、新鮮な野菜をもとめて東奔西走。おいしい水が使いたくて井戸も掘る。タイ、ソウル、ストックホルムなど世界の市場へも出かけていく。四季折々の旬の恵み、味付けのコツなど、おいしい四方山話を満載。料理人ならではの痛快なエッセイ。

程さんの台湾料理店 ──料理は海を越える
程一彦 一六三一円
焼きビーフン。肉ちまき。台南そば……台湾料理はいちばん身近なエスニック料理だ。大阪・梅田の『龍潭』はその草分け的な店。日本人の父と台湾人の母が闇市に店を開き、程さんは戦後日本の変化をその身で感じながら、店とともに成長した。……ふたつの祖国をもつ名料理人が、料理と人生の奥義、そして激動の昭和を語る。

万国お菓子物語
吉田菊次郎 一五七五円
「たかがお菓子というなかれ。この甘き一片は愛や戦い、宗教や政治、芸術と人々の夢が生み出した文化の結晶なのだ」──洋菓子の名店ブールミッシュの社主にして当代きってのお菓子博士が、世界のお菓子の歴史を掘り起こし、味わい作りかたまで大公開。古今東西の知られざるエピソード百話を集めた、興趣つきない「お菓子事典」。

酒場正統派宣言
馬場啓一 一八三五円
夜更けのくつろぎに、友人たちとのパーティーに、仕事のつき合いに酒はかかせない。酒の正しいたしなみ方。料理をひきたたせる酒。バーのスマートな利用術……。酒にまつわるイイ話と、人生を心地よくするための奥義を軽やかに伝授する53箇条!「うんちくをちりばめながら、しかもさらりと嫌みのないところがいい」(共同通信評)

男の礼儀作法
馬場啓一 一七三三円
生活者としての颯爽とした軽さと知性、女性に対する男としての魅力を学びたい! 食卓での身ごなし。粋な支払い方。髭の手入れ。パーティを成功させるひけつ。手紙の効用。そして美しい年のとり方……。さりげなく、あざやかに。街で、仕事場で、プライヴェートで、水際立った男になるための極意、49箇条!「大人の男」のための必読書。

秘伝 発酵食づくり
林弘子 一七八五円
安全でおいしい発酵食づくりを、今こそ家庭にとりもどそう。熟成期間による味のちがいを楽しむ味噌づくり。穀物酢と果物酢の作り方・使い分け方。原料となる穀物によってかわる麹の持ち味と活かし方。そのほか、チーズ、しょうゆ、キムチ、干物など。発酵食づくりの秘伝の技をあかした、読んでおもしろく、使ってやくにたつ実践的エッセイ。