はじめに

マンガはヘタでも面白い
東周英雄伝(鄭問)/ナニワ金融道(青木雄二)
いしかわじゅんはプロのマンガ読みである
漫画の時間(いしかわじゅん)
大リーグボール1号は格闘技である
巨人の星(原作・梶原一騎 絵・川崎のぼる)
“言葉”の反乱 表現論的梶原一騎試論
空手バカ一代 (原作・梶原一騎 絵・つのだじろう/影丸譲也)
牧歌と劇画の奇妙なあわせ味
てんとう虫の歌(川崎のぼる)
時代的悲劇と再評価
夕やけを見ていた男(斎藤貴男)
おおげさマンガは面白い
まんがの逆襲(監修・唐沢俊一)
忍法『カスミ伝』返し
カスミ伝全{丸の中に全}(唐沢なをき)
坂田靖子に出会えて幸せ
エレファントマン・ライフ(坂田靖子)
あるオジサンの読み方
毎日が秋の空(桜沢エリカ)
非現実的な日常
棒がいっぽん(高野文子)
壊れる大人
新漫画文学全集(東海林さだお)
アクション描写の変貌
アップル・シード(士郎正宗)
キャラ立ちの漱石
「坊っちゃん」の時代(関川夏央・谷口ジロー)
マンガは線にすぎない
虎の巻(タイガー立石)
滝田ゆうの表現史 滝田ゆう漫画館
40年後のミラクル・ボイスの秘密
少年ジェット(武内つなよし)
若旦那主義
ゑひもせす(杉浦日向子)
目の演技 『ガラスの仮面』小論
ガラスの仮面(美内すずえ)
異形の相貌
日出処の天子(山岸凉子)
風景にたたずむ“つげ義春”
つげ義春全集
“貧困旅行”の向こう側
新版貧困旅行記(つげ義春)
すれ違う会話、あらわになる創作の秘密
つげ義春漫画術(つげ義春・権藤晋)
実話手法の心霊マンガ
うしろの百太郎(つのだじろう)
『勇者ダン』と子供との訣別
勇者ダン(手塚治虫)
手塚マンガはやっぱり、すごい
ブルンガ1世(手塚治虫)
手塚治虫の選択
人間ども集まれ!(手塚治虫)
手塚治虫の“自己批判”時代
人間ども集まれ! 完全版(手塚治虫)
手塚マンガと漢字のあやしい関係
マンガの描き方(手塚治虫)
悟れないブッダ
ブッダ(手塚治虫)
『ロック冒険記』復刻版によせて
『ロック冒険記』「少年クラブ」版(手塚治虫)
やられた!
ポリタン(とり・みき)
愛はいかにしてさかあがったか?
愛のさかあがり(とり・みき)
B級文化勲章もののはちゃめちゃ
あばしり一家(永井豪)
『ドラえもん』の多層的よみかた
ドラえもん/大長編ドラえもん(藤子・F・不二雄)
鬼太郎は〈フハッ〉と読め!
ゲゲゲの鬼太郎(水木しげる)
風景と人物の対位法 水木しげる叢書


音喩のマンガ評

(1)音喩とは何か?
(2)音喩の魔法使い
ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)
(3)荒唐無稽でありながらリアル
ルパン三世(モンキー・パンチ)
(4)地平線の彼方から聞こえるもの
ギャートルズ(園山俊二)
(5)液状化した瞬間
東京大学物語(江川達也)
(6)あえて使った古典的音喩
機動警察パトレイバー(ゆうきまさみ)
(7)音喩によって切り出された“瞬間”
銀河鉄道999(松本零士)
(8)聞け、牧歌の響き
天才バカボン(赤塚不二夫)
(9)モダンな古き良き“未来”
鉄腕アトム(手塚治虫)
(10)“書”の崩しを思わせる自在さ
仮面ライダー(石ノ森章太郎)
(11)あえて古い手法を使った理由
ドラゴンヘッド(望月峯太郎)
(12)抑制することで出る迫力
ドラゴンボール(鳥山明)
(13)この誇張、このハッタリ
巨人の星(原作・梶原一騎 絵・川崎のぼる)
(14)群衆のどよめきをリアルに
ピンポン(松本大洋)
(15)見ただけで作者がわかる音喩
あしたのジョー(原作・高森朝雄 絵・ちばてつや)

あとがき
索引