YA(ヤングアダルト)読書案内
赤木・金原・佐藤・半田編 三一五〇円
この本はヤングアダルト(13歳〜19歳)のための初めての本格的ブックガイドです。学校、友だち、家族、冒険、恋、SEX、コンピュータ、宇宙、死……40のテーマで600冊の本を紹介します。中学一年生が読めるようルビを付け、図書館や書店の利用のしかたもていねいに解説しています。巻末には索引をかねたブックガイド付き。大人も楽しめる読み物です。

ペーパーバック大全 ──USA1939-1959
ピート・スフリューデス 渡辺洋一訳 四九九五円
〈ポケット〉〈ペンギン〉〈ポピュラー〉〈バンタム〉──名だたるペーパーバックの出版史をたどり、ナイーブで大胆、荒唐無稽で芸術的な、たゆまぬ挑戦にみちたカバーイラストとデザインの変遷を跡づける。カラー図版110点、モノクロ図版180点を付す。「研究書の領域を越えて、20世紀に君臨したアメリカ文化の探検記の趣がある」(週刊文春評)

小さな雑誌で町づくり ──『谷根千』の冒険
森まゆみ 一九九五円
古き良き東京の面影をのこす、谷中、根津、千駄木。お金も経験もない若い母親たちが、自分の町のためにとタウン誌づくりを始めた。そして七年。歴史を掘り起こし、お祭りを盛りたて、地上げと闘う、女三人八面六臂の活躍を、痛快に書き下ろす。「これは現代への果敢なる冒険にほかなるまい。『谷根千』の女三銃士に敬礼」(小沢信男氏評)

力いっぱい地方出版
あんばいこう 一八三五円
秋田の無明舎は地方出版を代表する出版社の一つだ。『あきた夜這い物語』『雪国はなったらし風土記』などユニークな本で新風を巻きおこす。地方出版をつうじて、ニッポンが見えてくる。面白いのだ、地方出版は! 北国の街を舞台に愉快な仲間と繰りひろげる20年の奮闘記。軽やかな文章に「地方出版」哲学がにじむ、痛快なるエッセイ。

本はどのように消えてゆくのか
津野海太郎 一九九五円
印刷されない本(電子本)もまた本でありうるか。それを考えることが、おのずから、未来の本の実質をかたちづくってゆくことにつながる。活字本と電子本の大共存時代が始まった。小学生時代からガリ版による新聞を発行して以来の机上パブリッシャーである著者が、宮武外骨からDTP、OCR、WWWまで「本」の再定義を試みるエッセイ集。

徹底活用「オンライン書店」の誘惑
津野海太郎編 一八九〇円
欲しい本が探せない! 手に入らない! そんな読者の声を背景に注目を集めるインターネットのオンライン書店。アマゾン・コム、紀伊國屋BOOK WEBなど、現在利用できる国内外の代表的なオンライン書店を網羅し、各オンライン書店の特徴、その利用方法、検索の仕方などを紹介する、オンライン書店利用者のための本格的ガイドブック。

古本屋 月の輪書林

高橋徹  一九九五円
消えた人、消された人、忘れさられた人。本が人であるなら、古い本から一人でも魅力ある人物を見つけ出し再評価したい。月の輪書林の古書目録「美的浮浪者・竹中労」には一万冊を超える古本が並び、世の本好きをうならせた。古本市場での手に汗にぎる対決、目録作りの醍醐味、どうしたら古本屋になれるのか……。本が乱舞し人が踊りだす奮闘記。

花森安治の編集室
唐澤平吉 二二〇五円
戦後日本を代表する雑誌「暮らしの手帖」。編集長は極め付の頑固者だった。商品テストを発明。斬新なデザイン感覚、自在な文章術──。往年の編集部員が内側から語る、花森安治の伝説と素顔。「死後19年の歳月を経て彫り抜いた師の像。弟子の心根のいじらしさに泣いた」(増田れい子氏評)「矛盾と体臭までも描きこんだ?」(森まゆみ氏評)

マンガの力 ──成熟する戦後マンガ
夏目房之介 一六八〇円
手塚治虫「ブッダ」、梶原一騎「巨人の星」、藤子不二雄「ドラえもん」、水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」、美内すずえ「ガラスの仮面」、山岸凉子「日出処の天子」などなど、戦後マンガの黄金期にうまれた名作群はなぜ面白いのか。その面白さの秘密を、夏目流「マンガ表現論」の手法であざやかに解析。あの名作を読み返したくなる、定番名作マンガの読み方。

漫画の時間
いしかわじゅん 二一〇〇円
漫画はこう読め! 描線・コマ割りのテクニック、センスと工夫、約束事……。現役漫画家が知られざる漫画のツボを徹底的に指南する。さらに、あらゆるジャンルを網羅して必読作品を百本推薦する。「あらゆるジャンルを含めて本年最高の批評集」(毎日新聞)「諸君、畏れよ」(週刊文春)など各紙誌大絶賛の傑作マンガ評論!