英国建築物語
ヒュー・ブラウン 小野悦子訳 二七五二円
「イギリスを訪れる者にとって、英文学のみならずイギリスの歴史と文化に関心をもつ者すべてにとって、必読の書といえよう。もろもろの観光案内書にまさる本格的イギリス案内である」(現代英語教育)木、石、漆喰、鉄、煉瓦など、素材の用途がひきだされ、城や宮殿や教会の建てられてゆくさまをひとつの物語として綴る。

英国鉄道物語
小池滋 二四一五円
シャーロック・ホームズの乗った汽車は時速何マイルで走ったか? 鉄道をめぐる肩の凝らない話題を楽しみながら、文豪ディケンズや、名探偵ホームズの生みの親コナン・ドイルを道案内に、世界で最初に鉄道の走った国、ヴィクトリア朝英国の生活風景を描きだす。鉄道好きで知られる英文学者の待望の好読み物。書き下ろし。図版多数。

英国生活物語
W・J・リーダー 小林司、山田博久訳 一八九六円
19世紀後半、イギリスは陽の沈むことなき繁栄を謳歌し、同時に、近代社会の諸矛盾を世界で初めて体験する。学校。鉄道。住宅。郵便。移民。病院。スポーツ。娯楽。この時代のイギリスが生み出し、その後の民衆生活の基盤を形作った事物・風俗のなりたちを描き、背後に流れる自覚されざる時代の精神を浮かびあがらせる。

ジェイン・オースティン料理読本
M・ブラック、D・ル・フェイ 中尾真理訳 二九九三円
イギリス南部ハンプシャーの美しい田園、その恵み豊かな風土に育まれた〈英国家庭料理〉。オースティン家の名料理人ロイド夫人のレシピより、特選76品の作り方とコツをご紹介します。家族の夕べの一皿から、友人をまねいてのおもてなし、ピクニック料理、手作りの保存食まで。料理と文学の醍醐味をいちどに味わえる贅沢なクックブック!

紅茶を受皿で ──イギリス民衆芸術覚書
小野二郎 二五四八円
紅茶をカップから受皿にあけて、そこからすするアイルランドの田舎町で偶たま目にした老夫人の作法が、民衆文化の基層を垣間見させる。パイ。ケーキ。蜂蜜酒。ワイン。注器。陶器人形。版画。ちらし。絵本。壁紙。チンツ。ミュージック・ホール。石。樹木。庭園。「もの」の触感を手掛りにイギリス民衆の生活芸術を掘り起す。

ウイリアム・モリス研究
小野二郎著作集 1 七九八〇円
「私はモリス研究家ではなくて、モリス主義者である」──。著者が一貫してもつモリスへの関心は、モリスが考えた問題を現代社会の最先鋭の課題として活きいきとよみがえらせた。モリスの傑作ファンタジー小説『世界のかなたの森』の訳者であり、偉大なる出版人でもあった著者がのこした、モリスに関する全論考を集大成した決定版モリス研究。

理想の書物
ウィリアム・モリス著 W・S・ピータースン編 川端康雄訳 三二六二円
ウィリアム・モリスは晩年、ケルムスコット・プレスを設立し、みずから理想とする書物の製作にのりだした。その活動の過程で発表された、書物芸術を主題とする論文および講演記録のすべてを集めた貴重な書。本を愛するすべての人に贈る。「モリスを知る上で最も重要な本のひとつである」(東京新聞・柏木博氏評)

美しい書物の話 ──中世の彩飾写本からウィリアム・モリスまで
アラン・G・トマス 小野悦子訳 二八三五円
美しい書物はどのようにして作られてきたか。中世にイギリスの辺境の島で作られた福音書。グーテンベルクの活版印刷術によって生まれた聖書。ウィリアム・モリスの理想の書物──。美しい書物を作った人々の情熱と運命を人間味あふれるエピソードによって物語る。書物の美しさのエッセンスを豊富な図版を駆使して解き明かす書物の文明史。

アーサー王伝説
R・キャヴェンディッシュ 高市順一郎訳 二一四一円
アーサー王は紀元6世紀にイギリスに実在したとされる伝説的英雄である。王の宮廷には、絶世の美女、魔法使い、豪男の騎士たちが集い、幾多の物語が生まれた。これが「アーサー王と円卓の騎士」の物語として、今日までヨーロッパじゅうで語り継がれてきた。冒険と名誉、恋愛と陶酔にみちた、この物語の魅力と価値をあきらかにする。