ニューイングランド讃歌
フランクリン・バローズ 橘雅子訳 二三四五円
アメリカ東部ニューイングランド地方。ここには豊かな森と湖とに囲まれた暮らしがある。移ろいゆく風景の中に、今は遠い記憶となった少年の日が、静かに重ねあわされる。父と川釣りに行った夏、銀色に輝くマスの腹……ヘミングウェイにも匹敵すると絶賛された五篇のエッセイを集成。最も優れたエッセイ集に贈られるプッシュカート賞受賞。

アメリカ農家の12ヵ月
リチャード・ローズ 古賀林幸訳 三八七三円
アメリカ中西部ミズーリ州、ある農家の春夏秋冬。大地の恵みを愛し、生きものや自然とともに生きることに幸福を見いだす農民たちの暮らし。一年間を農場でともに生活したピュリッツァー賞作家が、厳しくも豊かなアメリカ農民の暮らしをつぶさに描き、今日のアメリカ農家が直面する問題や矛盾を浮彫りにする。比類のない農業ルポルタージュ。

ニンニク農園の12ヵ月
スタンレー・クロフォード 古賀林幸訳 二九五七円
ニンニクを栽培することは人生のすべてを学ぶことだ──。ニューメキシコ州サンタフェ郊外。家族とともに小さなニンニク農園を営むひとりの作家の「究極の田舎暮らし」。秋の植付け、冬越し、夏の収穫、町の青空市での販売……つねにニンニクを中心にまわっている一家の生活を、ときにユーモラスに、ときにペシミスティックにつづる。

イングランド田園讃歌
スーザン・ヒル 幸田敦子訳 二六二五円
ここは美しい田園風景のひろがるオックスフォード近郊。小さな村での花や野菜づくり。旬の食卓。18世紀の古いコテージに移り住んだ女性作家が、四季折々の魅力をこまやかに綴るカントリーブックの傑作。「田舎暮らしの喜びといきいきとした心の動きが見事に伝わってくる」(京都新聞評)

庭のない園芸家
平野恵理子 一九九五円
歩けばそこが庭になる。ベランダで芽吹きを待ち、町を散歩し、植物園や南の島を探訪する。永井荷風、深沢七郎らの文学や映画に園芸の醍醐味を知る。身近な植物とむきあうイラストレーターによる、都市生活者のための、とっておき園芸術。「安らぎと共感が持てる」(読売新聞評)「ガーデニングをブームに終わらせない条件が潜んでいる」(日本経済新聞社評)

定年後・八ケ岳いなか暮らし
小宮宗治 一八九〇円
定年退職を機にかなえた夢のいなか暮らし。八ヶ岳は春夏秋冬おもしろい。春は野草つみ。夏はジャム作り。英国風庭づくりやハーブ育て。秋には家庭果樹園。越冬のための薪の用意やマルチング。暖炉の前での映画、オペラの鑑賞……。四季を通して山暮らしを豊かにする知恵と工夫、冬対策のアイデアを明かした実践的にして味わい深いエッセイ。

週末・八ケ岳いなか暮らし
小宮宗治 一八九〇円
生まれも育ちも東京というエンジニアが、定年退職を機に、八ケ岳山麓に週末のいなか暮らしを実現しようと決心した。土地はどう探す? 費用はどれほど必要で、資金計画はどう立てればいい? 住居にはどんな工夫がいる? 買い物は? 日常の維持管理は? 地元との関係はどう作る? ……自らの体験をもとに綴る〈いなか暮らしの技法〉。

田舎暮らしの達人たち
岡村健編 一七八五円
自分にとって、ほんとうに豊かな生き方とはなんだろう? 野田知佑、C・W・ニコル、イーデス・ハンソン、田島征彦、キャシー中島、上條恒彦、フローレンス西村、藤井旭、佐伯一麦、畑山博、俵萌子、高橋治。田舎ぐらしの達人たちが、山奥で、海で、川ベリですごす日々、自然と生きる喜びを綴るエッセイ集。新しく豊かな人生のヒント満載。

ニンニクと健康
S・フルダー、J・ブラックウッド 寺西のぶ子訳 一九三七円
料理にほんの少し加えるだけで、感染症や成人病の予防、日々の健康維持に驚くべき力を発揮するニンニク。様々な病気やけがを治癒する薬草として、古代から人々の信頼をかちえてきた。その六千年の知られざる文化史をたどり、すぐれた効能を科学的に解きあかした、副作用のないおいしい「万能薬」ニンニクとより深くつき合うための一冊。

ショウガは効く ──究極の家庭薬
スティーブン・フルダー 寺西のぶ子訳 一九九五円
驚くべき薬効をもつショウガ。胃の不調、消化不良、便秘、心臓病予防、乗物酔い、かぜ、気管支炎、リウマチ、月経不順、解毒、高コレステロールなどに効きめがあります。医学や植物学、民話から最新科学、料理やお菓子のレシピまで、ショウガをめぐる話題を満載。自然の助けを借りて、自分の力で健康を維持したい人に、お勧めの本です。