紀行・アラン島のセーター
伊藤ユキ子 二三四五円
アランセーターにまつわる哀しい伝説に魅せられて、石と風の島へ。アラン模様の創始者の末裔を訪ね、羊毛商人の足跡をたどる。旅の果てに出会ったのは、アランセーターの真実の歴史とたくましく心優しい人びととのふれあいだった。生活のなかに伝統がゆたかに息づく地アイルランドを、文と写真で描きだすみずみずしい紀行。

紀行・お茶の時間
伊藤ユキ子 二二〇五円
一杯のお茶にやどる至福のひとときに誘われて、北京、香港、モンゴル、ウズベキスタン、そしてヨーロッパのあちこちへ。秘伝の飲み方、喫茶にまつわる歴史、銘茶を育む風土を訪ねるうちに出会った、人々の忘れがたいもてなし……。暮らしにとけこんだ“お茶の時間”の豊かさ奥深さをあざやかに描き出す、心躍る紀行。JTB紀行文学大賞受賞。

トルコ 旅と暮らしと音楽と
細川直子 二二四三円
イスタンブールで働きつつ暮らして七年、毎日が音楽に彩られている。朝のコーラン、夕べに聴くアラベスク。伝統楽器サズを習い、民謡ハルクに悠久の歴史をふりかえる。旅と暮らしを縦糸、歌を横糸に、この国の奥深い魅力をいきいきと描きだす、もう一つのトルコ案内。「音の向こうから“トルコの今”が見えてくる」(CDジャーナル評)

パリ 食いしんぼう留学記 ──ル・コルドン・ブルーの日々
塚本有紀 一九九五円
シェフを目指し、会社を辞めてヨーロッパ最高の料理学校へ。誇り高き教授に鍛えられ、世界各国から集まった仲間たちとともに料理の真髄をつかんでゆく。コンソメ、ソース、煮込み料理にアントルメ。四季折々のパリの名店散歩と、ブルゴーニュ、プロヴァンスほかフランス各地への美味の旅……。「わくわくするような成長記」(朝日新聞評)

マルタ島に魅せられて ──地中海の小さな国
石川和恵 二三一〇円
キラキラ輝く紺碧の海を、朝な夕なに眺めて暮らしたい──。オリーブが実り、アーモンドの花の甘い香りが漂う、地中海の小さな島マルタ。ギリシャ神話の世界を彷彿とさせる美しい自然。東西文明の接点としてのめくるめく歴史。人々の心豊かな暮らしぶり。……心躍る日々をこまやかに綴り、マルタ島の魅力を鮮やかに伝える日本で初の本。

ピーターラビットの村から
岩野礼子 一八三五円
イギリス湖水地方──そこはピーターラビットの故郷。あのいたずらっ子のウサギを愛する著者は、光あふれ、ときに雨と虹に彩られる国を何度も旅する。素朴な暮らしがあり、羊たちや牧羊犬とのふれあいがある。いまは彼の地に眠るビアトリクス・ポターやアーサー・ランサムのことなど。人々をつつむ景色と物語との魅力を伝える紀行エッセー。

ロンドンひとり暮らし術
岩野礼子 二三四五円
ひとりで暮らし、ひとりで学び、ひとりで楽しむためには、いまロンドンがいちばん面白い。おいしい食べ物の探しかた。コンサートや庭園めぐりなどお金のかからない楽しみかた。たんさんの民族が集まるこの街での友情術・恋愛術。日本を離れて異文化のもと、ほんとうの自分自身に出会うための、新しい発見にみちたロンドン生活案内です。

紀行「赤毛のアン」
奥田実紀 一九三七円
『赤毛のアン』の舞台、カナダ東北部のプリンスエドワード島。著者はこの島でアンの作者モンゴメリを記憶する人たちに話を聞いて歩いた。いまも島民の心に生き続けているモンゴメリの像をよみがえらせ、開拓時代の生活をうけつぐ人々の島への愛着の中に、いまなお世界中の人々に読みつがれている物語の魅力の鍵をさぐる紀行エッセイ。

ニューヨーク ロフト暮らし
未山歩 一九九五円
チャンスと危険、アートとビジネス、夢と現実がひしめく刺激的な街、ニューヨークで暮らしたい! 金なしコネなし語学力なし、ガッツだけを頼りに単身NYで5年。ロフトの改造、英語マスター術、泥棒撃退法、グリーンカード獲得作戦……。恋も仕事も人生も体あたりでつかむ。「NY流」生き方のすべて。躍動感あふれる書き下しエッセイ。

プラハ音楽散歩
ヤン・ヴェーニグ 関根日出男訳 三五六八円
音楽に誘われて、百塔の街プラハへ──。千年の歴史が息づくボヘミアの古都を散策しながら、スメタナ、ドヴォジャークをはじめ、モーツアルト、ベートヴェンらのエピソードを語りあかす。ヴィーンと並ぶ音楽の都の魅力あふれるガイドブック。「この本を手にしてプラハの街を歩く喜びはどんなに大きいだろう」(公明新聞評)