素晴らしきかな映画
野口久光 四九九五円
モンロー、ボガート、アステア、ギッシュ、ヒチコック──サイレント時代からハリウッド黄金期まで、それぞれの時代に、銀幕を彩った数かずの大スター、名監督たちがいた。36人の映画人の足跡を豊富なエピソードでたどる、著者初の単行本。写真多数、巻末に完全版フィルモグラフィーを収録。この一冊で、映画は百倍たのしくなる!

シリーズ・植草甚一倶楽部 (全5冊) 植草甚一の読書誌
植草甚一 解説・大岡玲  一五二九円
いまも部屋のなかを見まわしながらこんどは誰のを読もうかなと考えていると、気持ちが浮き浮きしてくる──待ってました! 極め付き植草流読書術のエッセンス。「鬼平犯科帳」からシムノンまで、江戸川乱歩からカルヴィーノまで、元祖活字中毒者の決定版「本とつきあう法」。

定本 映画術
A・ヒッチコック、F・トリュフォー 蓮實重彦、山田宏一訳 四二〇〇円
これが映画だ! 映画の巨匠が華麗なテクニックを大公開。サイレント時代の処女作から最後の作品まで、五二〇枚の写真を駆使して語りつくす。「まず読み物として興味津々」「技術面だけにととまらず、技術と主題、形式と内容とが不可分のものであることを、じつに説得的に語っているところに本書の真の価値がある」(朝日新聞評)

喜劇映画名作案内
アイランズ編 二〇三九円
古今東西の喜劇映画の中から、とっておきの125本を紹介。解説、資料、見どころなど、映画を楽しむための情報が満載。ガイドとしても、読み物としても楽しめる内容です。「『丹下左膳余話・百万両の壷』と『がんばれベアーズ』が並ぶあたり、和モノと洋モノとのバランスがとてもいい。巻末の高平哲郎の喜劇映画話も面白い」(太陽評)

映画辛口案内 ──私の批評に手加減はない
ポーリン・ケイル 朝倉久志訳 三八七三円
いい映画なら、ノドを鳴らして味わいつくす。つまらなければ、歯に衣きせず斬りまくる。俳優の演技はもとより、映像技術の細部を吟味し、作品の出来を論評。その博識と独特の辛口批評で知られる「ニューヨーカー」の女性評論家が、冒険活劇からSF、コメデイ、文芸大作まで、88本の映画を相手どって展開する、愛情あふれる徹底ガイド!

そして映画はつづく
キアロスタミ、プールアハマッド著 ゴルパリアン、土肥悦子訳 三〇四五円
世界中から絶賛されるイランの巨匠アッバス・キアロスタミ。繊細にして豊饒なその作品は、いかにしてつくられるのか?瑞々しい秀作『友だちのうちはどこ?』製作ノート、エッセイ、黒澤明監督との対話から、すぐれた映画作家の思想と方法を解きあかす。フィルモグラフィほか詳細なデータを付した、キアロスタミ映画のすべてを明かす一冊。

映画ビジネス 現在と未来
ジェイスン・E・スクワイヤ 小田切慎平訳 四八九三円
「夢」を巨万の富に変えるアメリカ映画。このビッグビジネスを支えているのは、緊密で巨大なシステムだ。資金をいかに集めるか。リスクを最小限に抑えるには。ヒット作品を生み出す秘策の数々……。企画から撮影、公開、そしてテクノロジーの進歩による未来図まで、アメリカ映画の第一線で活躍する辣腕家46人が映像市場のすべてを明かす!

ボギー
ナサニエル・ベンチリー 石田善彦訳 二六五〇円
弾いてくれ、サム──。忘れ難い名曲「時の過ぎゆくままに」とともに、伝説の霧の彼方から、ハンフリー・ボガートが甦える。『マルタの鷹』『カサブランカ』『アフリカの女王』懐しい名場面の数々を浮かびあがらせつつ、ジョン・ヒューストンやイングリット・バーグマンらの証言によって、とてつもなく真摯だった男の一生を愛情こめて描く。

女優志願
スーザン・ストラスバーグ 中尾千鶴訳 二七三二円
アクターズ・スタジオの名演出家リー・ストラスバーグを父にもち、20歳にして映画『女優志願』で大スターとなったスーザンの感動の自伝。女優を志したゆえに、そして彼女が彼女であったがゆえに起こった予期せぬ出来事の数々──これは、華やかな映画界の裏側で生きられた、一人の女の愛と挫折と新たな旅立ちの物語である。

イングランド田園讃歌
スーザン・ヒル 幸田敦子訳 二六二五円
ここは美しい田園風景のひろがるオックスフォード近郊。小さな村での花や野菜づくり。旬の食卓。18世紀の古いコテージに移り住んだ女性作家が、四季折々の魅力をこまやかに綴るカントリーブックの傑作。「田舎暮らしの喜びといきいきとした心の動きが見事に伝わってくる」(京都新聞評)