ニンニクと健康
S・フルダー、J・ブラックウッド 寺西のぶ子訳 一九三七円
料理にほんの少し加えるだけで、感染症や成人病の予防、日々の健康維持に驚くべき力を発揮するニンニク。様々な病気やけがを治癒する薬草として、古代から人々の信頼をかちえてきた。その六千年の知られざる文化史をたどり、すぐれた効能を科学的に解きあかした、副作用のないおいしい「万能薬」ニンニクとより深くつき合うための一冊。

トウガラシの文化誌
アマール・ナージ 山本紀夫他訳 二九四〇円
なんと挑発的! 辛い。なのにやめられない。耐えるうちやがて快感に。人とトウガラシの、この滑稽な関係とは? 世界一辛い種。薬効。アンデスへ遡る起源。タバスコ裁判。覚醒作用…。世界の食卓を席捲する「第五の味覚」の謎を明かす。新しい食文化を探るトウガラシ大全。「目から鱗がばらばら落ちた。読む喜びに至福の日々」(椎名誠氏評)

ニンニク農園の12ヵ月
スタンレー・クロフォード 古賀林幸訳 二九五七円
ニンニクを栽培することは人生のすべてを学ぶことだ──。ニューメキシコ州サンタフェ郊外。家族とともに小さなニンニク農園を営むひとりの作家の「究極の田舎暮らし」。秋の植付け、冬越し、夏の収穫、町の青空市での販売……つねにニンニクを中心にまわっている一家の生活を、ときにユーモラスに、ときにペシミスティックにつづる。

子どものためのライフ・スタイル カラダにいいものを食べよう
マリリン・バーンズ 鶴田静訳  二二〇五円
わたしたちはなぜ「もの」を食べるのだろう。するとカラダの中でどんなことが起るのだろう。ふしぎに思ったことはないかな? そんなとき読んでほしいのがこの本だ。きみのカラダと食べものに関する情報を、アッと驚く実験やエピソード、クイズやマンガをふんだんに織りこんで、32章にわけて楽しくレクチャー。

おいしい野菜
ジャン=マリー・ペルト 田村源二訳 二二四三円
かつてはイチゴほどの大きさだったトマト、古代エジプトで崇拝されたタマネギ、真黄色だったニンジン──たゆみない選抜と改良によって、いまの野菜がある。波乱にみちた野菜の歴史を描きつつ、見栄え優先で栄養のない野菜を大量生産するシステムに疑問を投げかける。「行動する植物学者」が野菜への愛をこめておくる「野菜学のすすめ」。

穀物をもっと楽しもう
林弘子 一九九五円
キビ、アワ、ヒエ、麦、豆、アマランスから、黒米、赤米といった古代米、アレルギー体質の人にも最適な古代エジプト小麦「カムット」まで。基本的な下ごしらえ。それぞれの特徴をいかした食事づくり。お菓子、パンづくりに合った利用法。季節ごとの楽しみ方。レシピ……。おいしくてからだによい穀物を、もっと楽しく食べる術を伝授する。

キムチの味
ジョン・キョンファ 一八九〇円
春一番にたんぽぽの和えもの。夏はどじょう汁。そして四季折々のキムチ……。毎日のごはんから特別な日のごちそうまで、食いしん坊の料理家がいきいきと伝える朝鮮の味と暮し。レシピ付。「著者の語り口に誘われて、いく度唾をゴクンと飲み込んだことだろう。この本を読んでいると異文化への憧れがふつふつと湧きあがってくる」(東京新聞評)

かつおは皮がおいしい ──パテ屋の店先から
林のり子 一九三七円
日々なにげなく繰り返されていく、わたしたちの「食」のスタイルは、いつ、どのようにかたちづくられてきたのだろうか。調味料、保存食、台所道具、素材とその処理法──家庭で、仕事のなかで、旅の先々で出会った手作業のむこうに、すでに忘れかけている「自然のからくり」を「日常の工夫」を探りあてる好エッセイ集。

イタリア式 料理の知恵
アンジェロ・ペッレグリーニ 北代美和子訳 二六五〇円
おいしい料理をつくる秘訣とは──まちがいない基本知識、食べものへのつきない好奇心と想像力、そしてひとつまみのアイディア。それだけだ。料理の達人ペッレグリーニ先生が指南するシンプルにして豊かな食生活のためのイタリア式知恵と工夫。おすすめ料理のレシピを随所に織りこんだ実践的かつ味わい深い、究極の料理読本。