住宅病はなおらない
石山修武 一八九〇円
家を持ちたいとお考えなら、この本を読んでからにしていただきたい。家が一生の目的になり、20年30年ものローンに縛られて悔いないとしたら、それは私たちの頭の中に植えつけられた幻想のせいなのだ。現代日本をおおう住宅病から開放されるために気鋭の建築家が豊かな実践をふまえて構想する、新しい家づくりのすすめ。

「秋葉原」感覚で住宅を考える
石山修武 二一四一円
電気製品に「秋葉原」があり、カメラに「新宿西口」があり雑貨に「上野アメ横」があるように、住宅にだって、自由な価格競争のおこなわれる、真のマーケットがあるはずだ。日本の住宅の価格のブラックボックスを打ち破り、安くて丈夫で美しい家を手に入れるための、戦略と手口を教える、気鋭の建築家による実践講座。図版多数。

世界一のまちづくりだ
石山修武 二三四五円
舞台は宮城県気仙沼市、この町が世界一の港町をつくり上げようとする。その愉快な冒険談をする。是非とも聞いてもらいたい──(本書より)。日本の田舎の町ではどこでも若者の姿なく、シャッターを閉めたっきりの商店が目立つ。そんな町々で、自分の住む町は自分の手でと、立ち上がった住民たちの奇想天外な故郷づくりの物語。

職人共和国だより ──伊豆松崎町の冒険
石山修武 二〇三九円
富士山の見える西伊豆の小さな町に、全国から十数名の左官の名人が集まった。美術館が建ち、橋が架け替えられ、町並みがととのえられた。野外劇場がつくられ、空中庭園ができ、いまバルセロナから来た石彫り職人の手で塔ができる……。どこにでもあるような町が、どこにもない町に変わっていった。いったい。この町に何がおきたのだろう?

こんな家に住みたいナ ──絵本にみる住宅と都市
延藤安弘 一九九五円
家は一戸建てでなきゃ、という人も、マンションが好き、という人も、もう一度考えてみよう。世界の絵本のなかに、住宅と都市を住み手にとりもどすための、知識と知恵を読みとる。「私たちは、もっと素敵な住宅、環境、都市に住むことはできないものだろうか? 住める、とこの本の著者は答える」(週刊朝日評)

これからの集合住宅づくり
延藤安弘+熊本大学延藤研究室 二九四〇円
古い団地の建替、住宅地の再開発などを機に、全国各地で住民参加の集合住宅づくりが積極的にすすめられている。著者自身をふくむ16家族が誰も体験したことのない集合住宅づくりにいどんだ、熊本市の[Mポート]ほか、集合住宅に新しい価値をもたらした全国12の事例をきめこまかに紹介、新しい集住生活を提案する。写真・北田英治

まちづくり読本 ──「こんな町に住みたいナ」
延藤安弘 二四一五円
この町で何が起こったか? 自分たちの住む町は自分たちの手でつくろう。そう考えて立ち上がった、19の町(日本17、海外2都市)の住民たち。そして、それを支える自治体や専門家たち。子どもから老人まで巻きこんで進められるユニークな「まちづくり」活動の実際を紹介。今日のまちづくりが住民の生き方の問題であることを実証する。

〈木下是雄集〉 物理の樹
木下是雄 三八七三円
『物理の散歩道』を生んだ物理学者集団「ロゲルギスト」の一員であり、名著『理科系の作文技術』の著者として知られる氏の珠玉の科学エッセイを集大成。日常生活の細部、「ナマな現象」から出発する物理学を、的確なことばで表現し、すぐれた散文となっている。すぐれた科学者は、すぐれた散文家でもある。

〈木下是雄集〉 山 ひと スキー
木下是雄 三八七三円
『理科系の作文技術』の著者がつづる、少年の頃から親しみ続けた登山とスキーをめぐる愉しい思索、なつかしい友人たちの思い出。「『登頂の真偽』など簡潔でわかりやすい文章に思わずウームとうなってしまう、もっとはやく、多くの人に読んでほしかった」(田部井淳子)「バラエティに富んだエッセイ。たまらなくたのしい本」(山岳評)

〈木下是雄集〉 日本人の言語環境を考える
木下是雄 三八七三円
情報量の急増と国際化の急進展によって、日本人の言語習慣が変革を迫られている。物理学者ならではの大胆かつ実際的な日本語論。「物理学者の提唱する、新しい文体創造である」(外山滋比古)「従来の『文章読本』とは一味違う魅力。本書の文章自体も新しい名文である」(学燈評)